PFM(パフォーマンス・フィードバック・マネジメント)には従来の組織マネジメントにはない大きなメリットがあります。

それは
低コストで導入できる
汎用性が高い
手間がかからない
という点です。

そのため、「効果があるのか分からない施策に大金を投じる」「成果が出るまで長期間待たなければならない」といったことがなく、非常に導入しやすい組織マネジメント手法と言えます。

PF(パフォーマンス・フィードバック)とは?

パフォーマンス・フィードバックとは、組織や個人のパフォーマンスを改善するために、過去の行動に関する事実や情報を振り返ることをいいます。重要なパフォーマンスまたは行動についての記録を取り、その推移が分かるようにグラフ化して提示することで改善を試みます。

フィードバックというと、一般的には他者の評価やアドバイスなどが入った振り返りとされていますが、PFMではこれとは少し定義が異なり単純に事実だけを振り返るというのがポイントとなります。

そのため、運や相手による要素ができるだけ排除された「パフォーマンス」の計測が可能となり、成果につなげることができます。

そもそも、良い・悪いなどの評価をする際、主観的な要素や抽象的な要素は必ず出てきます。そして、これらの要素を根拠として改善をしようとしても到底納得は得られず、手間とコストばかりがかかってしまうのに継続的な成長・成果につながらないという悪循環に陥ってしまいます。

パフォーマンス・フィードバックでは主観的な要素や抽象的な要素を一切排除して行動だけを振り返ります。そして、対象者がどれだけ行動したかをフィードバックします。

そのため、最小の手間とコストで組織のパフォーマンスを改善することが可能となります。

また、パフォーマンス・フィードバックは、応用行動分析学という行動の科学に基づいたもので、数々の研究によってその効果が確認されています。このパフォーマンス・フィードバックを組織マネジメントに活かしたものがPFM(パフォーマンス・フィードバック・マネジメント)です。

PFをマネジメントへ活かすことの効果

PFMでは以下の効果を期待することができます。

  • やる気や意識に働きかけるのではなく、直接行動を変えられる
  • 社員が自分でマネジメントするので、手間をかけなくても効果が出る
  • 職場に仕組みが構築されるので、取り組みや効果が継続する
  • 行動科学をベースにしているので、再現性が高く様々な業種・業界で使える

これらの特徴は従来の組織マネジメント手法にはないものであり、PFMの大きな強みとなっています。

パレートの法則(80:20の法則)を超えるマネジメント

旧来の組織マネジメントが上手くいかない理由としてよく挙げられるのが、「社員個人のパフォーマンスやデータに基づいてマネジメントしていない」という点です。

それも当然で、一人ひとりに焦点を当てたマネジメントをしようとしても手間とコストが膨大になってしまい、とても実用に耐えうるものにはならないのです。

結果として、「社員全員が成長し成果を出す」ということを目標にしながらも、一部の優秀な社員が大半の成果を出し、それ以外の社員は成果を出せないという組織に陥ってしまいます。

これがいわゆるパレートの法則(80:20の法則)であり、多くの企業が仕方がないこととして諦めている問題です。

一方、PFM(パフォーマンス・フィードバック・マネジメント)では、単純に事実だけを振り返るので社員が自分でマネジメントすることが可能であり、手間やコストも最小限ですみます。

そのため、PFMを活用することによってパレートの法則でいうところの「8割側の社員」を成長させることができ、優秀な一部の人に依存することなく組織全体のパフォーマンスを向上させることができるのです。